学会について

  1.  学会について

学会について


   栃木県透析医学会 会長
     長田 太助
(自治医科大学内科学講座腎臓内科学部門)

2022年4月より、栃木県透析医学会の会長を拝命しました自治医科大学内科学講座 腎臓内科学部門の長田太助です。獨協医科大学腎臓・高血圧内科 石光俊彦先生から会長を引き継ぎました。歴史ある本会の名を更に高めるため、今後も精進致しますので宜しくお願い致します。

本会は1981年5月に栃木県腎・透析研究会として発足し、第1回においては獨協医科大学 阿部實先生と自治医科大学 浅野泰先生の講演が行われました。当初は年2回開催され、同年11月に行われた第2回では特別講演とともに7題の一般演題が発表されました。その後、1984年からは年1回の開催となり、一般演題数も増加していきました。一方、日本透析医学会の体制も整備が進められ、2001年の第24回からは日本透析医学会の地方会として名称が栃木県透析医学会に改められました。以後、会の規模は次第に大きくなり、近年では透析医療に従事する400-500名の医師,看護師,技師が参加し、3会場で50-60題の演題が発表され、栃木県内の透析医療従事者の学術情報や医療連携の情報を交換する重要な場となってきました。しかし、COVID-19感染症が流行し始めた2020年から、学会もon-line実施がメインとなってまいりました。今後、従来の対面形式に戻せるか慎重に判断してまいります。

合併症が多い高齢の透析患者が増えている現状にもかかわらず、2022年の診療報酬改訂でも透析分野は点数が削減されたり少し暗い気分になることもありますが、糖尿病性腎症にLDLアフェレーシスが保険収載されたり、少し勇気づけられるようなことも起きるわけです。めげずに頑張っていればきっといいこともある、そんな雰囲気を本会に充満させていきたいと思っています。近年の透析領域では、オンラインHDFの普及、CKD-MBDコントロールのための技術の進歩、HIF-PH阻害薬の登場など、透析患者さんのQOLの向上を目指すための重要なツールが増えて参りました。学会でこれらの知識の均てん化を図ると同時に、brainstormingによる新しい知見の創出のためのサポートにも尽力して参ります。本会の更なる発展のために皆様のご助力も何卒宜しくお願い申し上げます。